2010年2月11日 サチばあちゃんのぬか床がeコマースで紹介されました
記事の文面を紹介します
江戸時代の小倉藩主・小笠原公が好んでぬか漬を食べたことから庶民に広まり、郷土料理ぬか味噌炊き(じんだ煮)も有名な小倉。
<サチばあちゃんのぬか床>は、この地で150年以上受け継がれてきた種床から作られるぬか床を販売するネットショップだ。
昔ながらの味を伝えるぬか床は、口コミを中心に全国に広がっている。サイトを運営する久保賢二郎氏に聞いた。
「先祖代々受け継がれてきたぬか床も、私の代で終わりだね」
今年76歳になる“サチばあちゃん”からこの言葉を聞いた久保さんは、少しでも多くの人にこのぬか床を気に入ってもらい、受け継いでもらえたらという思いでネットショップを設立した。
150年以上の種床をもとに、サチばあちゃんが持っているぬか床と同様の発酵レベルになったもののみを商品として販売。サチばあちゃん一人で作っているため大量生産はできず、価格はやや高めだが、「貴重なぬか床を本当に大切にしてもらえる方に購入してもらえれば」というポリシーを貫いている。
最初は「売れるのだろうか?」というとまどいがあったそうだが、サイトを立ち上げた当初から、思った以上の反応があったという。
「スタート月の販売個数は11個でしたが、それでも大変ありがたかったです。その後口コミで徐々に認知度が上がってきているようで、ピーク月には78個の注文をいただきました」
テレビや雑誌等への露出による反響も大きく、売り上げアップに繋がっているというが、運営していく中で一番力を注いでいるのは、お客さま一人一人への対応だと久保さんは話す。
「購入前、購入後のご相談等、お問い合わせにすばやく対応することが第一だと思っています。サイトではぬか漬の漬け方、ぬか床の管理方法等を分かりやすく掲載するとともに、ご質問で多いことをQ&A形式でご紹介しています。
「最初にぬか床を初めて使う方のための説明書を作った時は、少々苦労しましたね」
口コミ人気を裏付ける購入者からの喜びの声は、サイト内でも多数紹介。サチばあちゃんはこの声を励みに、続けられるまで頑張ると話しているそうだ。
「今後も同じスタイルで、ぬか床を大切にしていただけるお客さまを増やしていきたいと思います。また、現在はぬか床のホーロー容器も販売していますが、ぬか床関連商品に関わらず、安くて良い商品があれば販売していきたいと思います」
伝統の食文化を伝える商品として、健康志向ブームで良さが見直されている食品として、ぬか床はさらなる広がりを見せるかもしれない。
(聞き手 渡辺裕子)